山門修復事業御協賛のおねがい


  拙僧儀、平成二十一年七月修禅寺へ入寺。平成二十三年十月には慈陰の下、幸に晋山式を修行させて戴く事ができました。
 小生が入寺した当時は、開創千二百年祭直後の事で、本堂等は改修工事も終り、落慶法要も無事円成し、修禅寺山内は、見違える程になっていました。残すは、前住職より引き継ぎました奥之院護摩堂の再建のみと思っておりましたが・・・・・。
 晋山式前の夕方。山門を閉めている時です。「ドドッ…」と言う音と共に山門上に掛かる額が落ちて来ました。数十キログラムになる額です。幸に小生の前に落下したので無事でしたが、もしこの額が頭の上に落ちていたらと思うと・・・・。
入寺直後より気が付いていた事ですが、当寺の山門は、かなり斜き、屋根瓦には、沢山の草がはえています。朝晩の門の開閉もきつくなり、時に門の下に瓦の破片や屋根の土が落ちている事もあります。柱・板等も古くなりカスカスの為一部分は応急修理を致しました。
実は、以前よりこの山門を何とかしなければと考えておりましたが、奥之院再建計画又本堂改修に莫大な資金をついやした事もあり、声を上げることができませんでした。
しかし、山門額が落ちた時より、まず始めに(奥之院護摩堂再建前に)、そしてできるだけ早く、この山門を修復しなければと思うようになりました。なぜなら、このままでは、大変危険だからです。とは言っても簡単な門を作る訳にもいきません。この山門は、修禅寺で一番古い建造物であり、文化財であり、また修善寺温泉場の顔だと思うからです。
宗門の祖師方(道元禅師・瑩山禅師)は、こう言われます。「寺院の建設修膳に必要以上に力を尽くす必要なし。専一に打坐弁道(坐禅修行)すべし。」と。釈尊は、弟子達にのこした遺教経の中で『少欲・知足』を説いています。又古佛趙州(ジョウシュウ)禅師は、小さな、雨が漏れる寺で弟子達と共に坐禅をして居ました。一度たりとも檀信徒に寄進をたのまずに。
しかし、恥ずかしながら、今の修禅寺は、観光寺院としての面が強いのです。もし修禅寺が観光客の受け入れを止め。観光に関する一切の事業から手をひいたら。市や町の沢山の人達がこまります。観光・修禅寺は、この地域に生活する人々と密接に関係しているのですから。だから、だから、安全な入口である山門が必要なのです。
もちろん、山内の者、特に僧は、日々の修行に精進しなければなりません。それは、出家者・僧の本分なのです。そして、もし修行が無い寺になった時には、人がこなくなるでしょうね。観光客さえも。観光事業にかまけて、修行もできない修禅寺では、一番先に小生が出て行きます。小生、富貴の為に僧となったのではありませんので。
千二百年祭に際し、檀信徒の方々より過分成る寄付を戴きました。これ以上檀家の皆様より寄付を戴く事はできません。しかし正直、千二百年祭という大事業后でもあり、資金面は、大変です。このような訳で、なさけない話ですが、縁のある方々より、いくらかの寄付を戴ければ幸いと思い、この文章を書いて居ります。
「やっぱり修善寺温泉・修禅寺が好きだ。」と言う方々からの思いに期待しながら。もちろん寄付を戴いた方々の社名・御名前等は、代々残る形で顕彰させて戴きたく思っております。
ぶしつけな、失礼な御願いですが、何卒何卒宜しく御願い申し上げます。
 
 
(2014年1月)

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