人類とは何物なのか
『今、地球があぶない。』こんな事を言っても、ほとんどの人は、実感がないかも知れませんね。日々の生活に追われて。しかしこれは事実なのです。
地球の誕生は、今から46億年前。その46六億年間の歴史の中で大規模な生物種の絶滅イベントが5回ありました。5回目は約1億4500万年前から6600万年前。多くの恐竜が繁栄していた時代でしたが、隕石の衝突による環境変化により恐竜を含む生物種の70%が絶滅したといわれます。
現在、この過去5回に匹敵する生物絶滅イベントが加速度的に進行しているようです。
脊椎動物の個体数だけでも1970年から50%以上減少し、世界の生物種の約20%は現在絶滅のおそれがあります。そう6回目の絶滅イベントが確実に進行しているのです。そして今回の絶滅イベントの原因。それは我々、人類であると言うことです。人類がもたらした病気や外来種、生息環境の消失、汚染、乱獲、気候変動、野生生物の違法取引・・・等。
今、ココ修善寺でも太陽光を利用した発電計画が動いています。発電用のパネルを置くためには、沢山の木々を切り出さなくてはなりません。電気は作られ、生活は便利になるように思われますが本当にそうでしょうか?山から木々は消え。動物達も消え。雨水は、風は、そして未来の我々の子孫達はどうなってしまうのだろうか。
先日、私は夢をみました。修禅寺の裏山に立って下を見ていました。今、修禅寺が建っている所を。何とそこは、青青とした水を湛える湖になっていたのです。
我々は限りない欲望のために、沢山の大切な物や生命を犠牲にしているようです。人類はこのまま行くと核戦争などまたずに、多くの生命体を道づれにして、この地球上から消えてしまうような気がしてなりません。
佛教に少欲、知足(
足を知る)の教えがあります。未来の地球の為に。子孫の為に。沢山の生命の為に、何ができるのかを考えた時、この教えに生きる事も一つの方法であると思うのです。現代の消費生活になれた人々には、本当に、本当にむずかしい事でしょうが。
(参考にした本) Endangerd
絶滅の危機にさらされた生き物たち
著 者 ティム・フラック 発売元 (株)青幻舎
地球の寿命
太陽系が出来てから45億年が経ったとされていますが、太陽の質量から計算すると約100億年が寿命とされています。ということは、あと55億年くらいで寿命が尽きると言われていて、太陽は死を迎える前に地球の軌道近くまで膨張し、そしてその後はガスを拡散させて白色矮星になると言われています。
銀河系の誕生
137億年前 宇宙誕生
83億年前 銀河系形成
50億年前 太陽系誕生
46億年前 地球誕生
地球上の絶滅イベント
(過去5回あり)
○オルドビス紀末
生物種の85%が絶滅
約4億8830万年前~約4億4370万年前。
オルドビス紀には無脊椎動物が繁栄していたが、紀末の大量絶滅によってサンゴが繁栄し、昆虫の出現するデボン紀へ。
近く(6000光年以内)で起こった超新星爆発によるガンマ線バーストを地球が受けたことが大量絶滅の引き金となった、という説が出されている。
○デボン紀後期
生物種の82%が絶滅
約4億1600年前~約3億5920万年前。
〝魚の時代〟と言われるほど、魚類が爆発的に繁栄した時代だった。
紀末の大量絶滅によって、時代は爬虫類が出現し昆虫が繁栄するペルム紀へ。
ビッグファイブ第2回目の大量絶滅が起こったのは古生代デボン紀の後期です。寒冷化による氷河形成や海退、低酸素化に巨大隕石の衝突がデボン紀の生物たちに致命的なダメージを与えます。
○ペルム紀末
生物種の95%が絶滅
約2億9900万年前~約2億5000万年前。
様々な植物、巨大な両生類や爬虫類が生息し、その中には恐竜や鳥類、現生爬虫類の祖先となる双弓類や、哺乳類の祖先となる単弓類(哺乳類型爬虫類)も存在していた。
巨大なマントルの上昇流である「スーパープルーム」によって発生した大規模な火山活動が、大量絶滅の原因となったという説もある。超大陸であるパンゲア大陸の形成が、スーパープルームを引き起こしたとされる。
○三畳紀末
生物種の76%が絶滅
約2億5100万年前~約1億9960万年前。
三畳紀の名は、南ドイツで発見されたこの紀の地層において、赤色の砂岩、白色の石灰岩、茶色の砂岩と堆積条件の異なる三層が重畳していたことに由来する。
恐竜が繁栄し、最初の哺乳類も誕生していた。
ペルム紀の大量絶滅によって幕を開けた三畳紀ですが、終わりを迎えることになった原因もまた、ペルム紀と同じ火山活動と低酸素化だったそうです。
○白亜紀末
生物種の70%が絶滅
約1億4500万年前~約6600万年前。
もっとも多くの恐竜が繁栄していた時代だが、隕石の衝突による環境変化により、やがて恐竜たちも絶滅の道へ。