■ 半跏思惟菩薩像
北斉6世紀:天保六年(西暦556年)銘
大理石・漆下地に彩色と貼金
高:64cm 幅:29cm
(竹村征男氏寄進)
半跏思惟菩薩像(はんかし(ゆ)いぼさつぞう)は、釈迦牟尼が太子の頃に菩提樹の下で静かに座って思惟し、悟りを開く姿と言われる。
宝冠を戴く菩薩、火炎が線刻された舟形光背を背にして埼座し、下げた左足に右足先をのせて足を組み、折り曲げた右手の指先を軽く右頬にふれて思索している。
宝冠、腕輪、法衣の裾等には貼金され、全体に漆を施した上に茜色の彩色された痕跡が残って居る。
光背背面には釈迦如来像が線刻されている。
台座前面に銘文が刻まれている。
【銘文】
天保六年四月三日孫保不幸早死今為保造像一區使永◯