■ 釈迦如来三尊像
東魏6世紀:大魏天平三年(西暦536年)銘
石灰岩:漆下地に彩色と貼金
高:105cm 幅:55cm
(竹村征男氏寄進)
中尊に施無畏・与願印を結んだ釈迦如来立像、両脇侍には菩薩像を配し、舟形光背の上部には六飛天と棒燈、主尊と両脇侍の下部には一対の龍、蓮台脇の台座には一対の獅子を伴った、東魏の代表的な三尊像である。
如来の顔や手足などの露出部分と、その他の装身具などには貼金が施され、全面に漆を施した上に、茜色で彩色された痕跡がかなり残されている。
舟形光背の背面には36体の釈迦如来像が線刻されている。
台座前面に銘文が刻まれている。
【銘文】
大魏天平三年歳次丙辰二月壬寅朔十六日丁巳清信孫振為上父母敬造佛像一軀願一切衆生咸同斯福